実際にご自分の足の状態と照らし合わせながら読み進めていってください。
最初の「外観チェック」で確認するべき個所を並べています。
次の「症状チェック」や「生活・行動・環境チェック」では、当てはまるものが多いほど、下肢静脈瘤の可能性が大きくなります。
立ち上がってすぐのときはコブやむくみが現れにくいため、1~2分ほど立ってから鏡でチェックをしましょう。
姿鏡や手鏡を使って確実に観察するようにしてください。
外観チェック
「外観チェック」では確認するべき個所を並べています。
確認部位
- ふくらはぎ
- くるぶし
- 膝の裏側
- 足の外側
- 太ももの内側
- お尻と足の境界部分
確認項目
- 血管がコブのように浮いている
- 細い血管がやたら目立つ
- くるぶしなどが黒ずんでいる
- 足のむくみに左右差がある
- すねなどを押してできた凹みがすぐに戻らない
- アキレス腱がくっきり見えない
症状チェック
- 立っていると足がだるくなる
- 足がむくみやすい
・午前中は平気だった靴が夕方になるときつい
・靴下のゴム跡がなかなか消えない - 夜中から明け方に足がつる(こむら返り)
- 足にしつこいかゆみや湿疹が出る
生活・行動・環境チェック
- 仕事で長時間立ちっぱなし、または座りっぱなし
- 運動不足、もしくは肥満である
- 両親や近親者に下肢静脈瘤の人がいる
- 妊娠・出産の経験がある
- 脂っこい食事、味の濃い食事、スナック菓子などを好む
- 週に3回以上アルコールを飲む
おわりに
セルフチェック結果はいかがだったでしょうか。
当てはまるものが多く、青ざめてしまった方もおられるかもしれません。
でも、安心してください。
下肢静脈瘤は初期であれば怖い病気ではありません。
ですが、一度発症してしまうと自然治癒しないということは忘れないでください。
できてしまったコブや肌の変色を完全に治療するのはむずかしく、多少は痕が残ることもあります。
病状が進行するほど外見の治療はむずかしくなってしまいます。
また、症状から怪しいと思っても、実際にかくれ静脈瘤ができているかどうかはエコーしてみないとわかりません。
ほかの病気かもしれませんし、本当にただの加齢や運動不足などから来るだるさやむくみの可能性もあります。
それゆえに、早めの検診・早めの治療がオススメです。